• "建築事務所"(/)
ツイート シェア
  1. 仙台市議会 2005-01-31
    地域経済活性化調査特別委員会 本文 2005-01-31


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議の概要 ◯委員長  ただいまから、地域経済活性化調査特別委員会を開会いたします。  本日は、伊藤新治郎委員から欠席の届け出がありましたので、御報告いたします。  本日は説明員として、経済局から次長ほか関係職員の方々、健康福祉局、そして都市整備局及び建設局からも関係職員の方々に御出席をいただいております。  次に、本日の日程は、お手元に配付のプリントのとおりでございます。  まず、前回の委員会でお話ししておりました宮城野通りの屋台村構想ということで、宮城大学の学生さんにプランをお願いしておりましたので、本日はそのプランを御披露いただき、それをもとに宮城大学の皆様と意見交換を行いたいと考えております。  その後、休憩を挟みまして、委員相互の意見交換を行いたいと思います。  このようなことで進めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、宮城野通りの屋台村構想についてでございますが、本日は、さきの委員会でお招きいたしました宮城大学事業構想学部宮原育子助教授平岡善浩講師、そして宮城大学生の皆様においでいただいております。  この宮城野通りの屋台村については、昨年10月の委員会で、宮原先生を講師としてお招きした際に、宮原先生のお話からヒントを得て、委員総意のもと、この委員会のテーマとして取り組むことになりました。  若い柔軟で自由な発想でということで、宮城大学の学生さんにプランの作成をお願いしようということになり、早速、宮原先生に御相談したところ、快く引き受けてくださいました。  プランの作成に当たっては、宮原先生平岡先生のゼミの学生さんには、実際に、宮城野通りに行って現地調査や地元の方からお話を聞くなど、本当に熱心に調査していただきました。その御労苦に対して心から感謝を述べる次第です。誠にありがとうございます。  それでは、これからそのプランを御披露いただきたいと思いますが、その前に、本日、おいでになっている方々を御紹介いたします。  まず、既に、御存じでございますが、宮原育子助教授です。宮原先生は、さきの委員会で御紹介しましたので、略歴等は割愛させていただきますが、宮城大学で地域の資源を生かしたまちづくりや観光振興のあり方を中心に研究をされて、教鞭をとっておられます。  また、本日は宮原先生と同じく宮城大学から平岡善浩先生においでいただいております。  先生は、東京藝術大学大学院美術研究科で建築を専攻され、修士課程を修了されておられまして、一級建築事務所、平岡善浩建築研究室を主宰されておられます。この間、千葉大学、東京工芸大学、中央工学校などの非常勤講師を歴任され、2002年4月からは、宮城大学事業構想学部デザイン情報学科で講師として教鞭をとられておられます。  専門分野は、建築設計で、個人住宅や店舗などの建築設計、北九州博覧祭等のパビリオンのイベント仮設建築、そして和歌山県の田辺銀座商店街の再開発などのまちづくりなどを手がけておられます。  そして、プランの作成に当たっていただいた多数の宮城大学の学生さんに来ていただいております。  それでは、宮城野通りの屋台村構想について、宮原先生平岡先生の進行のもと、発表される学生さんの御紹介も含めて、早速お願いいたしたいと思います。  それでは、先生どうぞよろしくお願いいたします。
    2: ◯宮原育子参考人  皆様こんにちは。  きょうは、この特別委員会宮城大学学生たちの屋台に関する発表の機会をいただきまして、本当にありがとうございます。  先ほど委員長から御紹介いただいたとおり、発端は10月22日の地域経済活性化調査特別委員会の方で、私がお招きいただきまして、特に仙台市のビジターズ産業の振興についてという題名の中で、いろんな仙台市の活性化、それから人の集客や交流についての方策のお話の中で、メインは仙台市の七夕を例に挙げていたんですけれども、その中で屋台というものが出てきて、それを議会の方で取り上げていただきながら、ビジターズ産業の振興やそれから多くの方が仙台市で交流をされたり、楽しんでいただく方策の一つになればということでお話が進んできたかと思います。屋台については、屋台という言葉からどうしても、何か古いイメージ、ノスタルジックな部分と、それからある種、こうわい雑というか、そういった部分も含めていろんなイメージがあるんですけれども、きょう学生たちが提案させていただく屋台というのは、多分新しい、いろんな形で仙台らしい、そして今までのイメージではないようなものをぜひ提示したいということで、彼らなりに一生懸命考えてまいりました。調査等に約1カ月くらいしかありませんでしたので、十分に深まってはいないかもしれませんが、皆様にぜひお伝えしたいというところは伝わるのかなということで、きょう参りました。  それで、きょうは事業構想学部事業計画学科、私のゼミの学生が11名おります。それから平岡先生の方のゼミ生は5名の学生が参加をして、きょうのこのプレゼンテーションの準備をしてきましたが、残念なことにきょうは期末試験で、5名がきょう試験を受けないと単位が取れなくなってしまうということで、本当に残念だったんですが、彼らの思いを11名が持ってきまして、一緒にいるつもりで発表をさせていただきたいと思います。  それで、一人一人、簡単に自己紹介させていただきます。                 〔自己紹介〕 3: ◯宮原育子参考人  以上11名に加えまして、きょう来れない5名の学生がおりますので、総勢16名で、あっ、もっといるんですね、きょう、欠席があとまだ3名いるので、19名くらいでいろいろやったということになります。  早速、彼らが仙台の屋台についてどう考え、どういうふうなプランをしたかということをプレゼンテーションしてもらいたいと思います。  プレゼンテーションは学生2人が交代で行うようになるかと思います。  それから、きょう資料の方はお手元に2種類の資料がございます。ブルーの色で出ているものですけれども、これとそれからこちらのイラストになったものです。それから、言い忘れましたが、この構想をするのに当たりまして、学生たち宮城野通りの方の住民の方や関係者の方にもヒヤリングをしました。それから大変ありがたいことに、市役所の関連した部局の方々──街並みデザイン課生活衛生課、それから市民局の皆さんがわざわざ学校においでになり、レクチャーをしていただきまして、仙台市のさまざまなプランについてのいろいろな知識を学生も得ることができました。それでこうしたものをすべて総合しながら学生が考えたものです。できるだけ自由な発想でということで市議会からお言葉をちょうだいしております。それも含めまして、なおかついろいろな形で地域のためになるような、地域の方に喜ばれる、受け入れていただけるようなプランをということで考えてまいりましたので、どうぞよろしくお願いいたします。  それでは、説明させていただきます。 4: ◯渡邊由香里参考人  私たちは、宮城大学事業構想学部の3年生です。今回お話をいただいた屋台構想に関して、事業計画学科予行演習B、宮原ゼミとデザイン情報学科空間コース平岡研究室の共同で屋台構想について提案させていただきます。  それでは初めにお手元の資料をごらんください。  きょうは次の順でプレゼンテーションを進めていきます。まず、宮城野通り屋台構想が持ち上がった背景や目的、次に現状把握と課題として宮城野通りの把握、住民ヒヤリング、若者の求める屋台像、屋台の事例、次に提案としてコンセプト、七つのキーワード、屋台のしくみ、運営、具体的な展開イメージ、最後にこれからの実現に向けての課題、以上のような手順でプレゼンテーションを進めさせていただきます。  まず、宮城野通りに屋台を導入しようとする背景です。仙台駅西口のにぎわいに対して、東口はまちづくりが始まったばかりです。平成9年から始まった仙台21プランでは、仙台市の新しい玄関口にふさわしい個性的なまち並みをつくり、土地区画整備事業による緑豊かな空間を生かしたにぎわいと暮らしの情景を感じるまちをつくることを目指されてきました。そして、今期からプロ野球への参入が決まった楽天が宮城球場を本拠地とすることになり、宮城野通りの通行量がふえると予想されます。そこで屋台というにぎわい創出の仕掛けを使って、さらに特色や魅力のある宮城野通りをつくってはという提案となりました。  それでは次に、現状把握と課題に移ります。  宮城野通りの把握、住民ヒヤリング、若者の求める屋台像、屋台の事例について説明します。これは、宮城野通りの商業と人口のデータです。榴岡一丁目から五丁目と宮城野一丁目のデータをまとめたものです。このデータからは女性の居住者が比較的多いこと、それぞれの年代がバランスよく居住していることがわかります。次に宮城野通りでの商店でのヒヤリング結果です。昨年の12月10日に宮城野通りを歩いてみた際に、数件の商店にお話を伺いました。NAViS付近イタリアンレストラン楽天イーグルスを歓迎しており、イベント、屋台の出店などを検討中です。MTビル付近のお弁当屋さんは楽天が来るからといって、特別なことは考えていませんが、様子を見て何かできるような検討をしたい。しかし屋台に関しては規制の面から無理なのではないだろうかというお話でした。MTビル裏通りの駄菓子屋さんは、すずめ踊りのときには露店を出したそうですが、今のところ楽天が来ても特に何かをする予定はないということです。ヒヤリングからわかったことは、楽天が来て人が集まることはビジネスチャンスだと感じている。何かできるならやってみたい。屋台が地元商店の出店の機会になるのではということです。しかし具体的に何をすればいいか思案中で、まだ様子を見ている段階のようです。人が集まることに対する住民の懸念事項として、違法駐車、行列による騒音、通行の妨げ、国立病院及び球場付近の住宅への騒音や照明による公害が挙げられます。人が多く集まることで住環境が悪化してしまうのでないかと考えられているようです。これは2000年に主に宮城大学学生からとったアンケートからわかる若者の求める屋台像です。安くて、早くて、おいしい。衛生的、清潔感がある。昔ながらのメニューと若者向けメニューがある。非食品系の販売。子供からお年寄りまで気軽には入れる。いろいろな人とコミュニケーションがとれるといったことが挙げられました。  こちらは全国の屋台の事例です。ここでは青森県八戸市のみろく横丁、広島県呉市の赤ちょうちん通り、福岡県北九州市の小倉旦過の屋台を取り上げ、それぞれのコンセプトや特徴から仙台での利用の可能性を考えました。みろく横丁では、コンセプト環境対応型屋台が上げられ、建材に再生品を利用したり、割りばしや生ごみをリサイクルするなど廃棄物を出さない取り組みが行われています。こうしたエコ・リサイクルの活動は、飲食なのでごみが出やすい屋台を運営する上で重要であると考えられます。これは、八戸市のみろく横丁の実際の様子です。赤ちょうちん通りでは、心も体も温まる安らぎの場をコンセプトにしており、公園を使用した全国的にも珍しい、水道、電気コンセント、配水管を完備した屋台で、行政が積極的に取り組んでいます。仙台でも公園を利用した屋台を展開できるのでないかと考えられます。これは赤ちょうちん通りの様子です。北九州市の小倉の旦過では、屋台村全体でのコンセプトはありませんが、各屋台ごとにコンセプトを持っており、アルコールを販売しない取り決めをしています。これは治安維持、住民の理解を得るために有効と考えられます。こちらは実際の様子です。  今までの要点を整理すると、宮城野通りはバランスのよい年齢層がいることから、幅広い年代の人が訪れてくれるのではないかということ、地元商店は環境さえ整っていれば参加する興味はあること、生活環境の現状を維持する対策が必要であること、屋台を運営する上でごみ対策は重要であることが挙げられます。以上のことを踏まえた上で、私たちの提案に移ります。  ここでは、屋台のコンセプトと七つのキーワード、屋台の仕組み案、具体的な展開イメージ、運営について提案していきます。  私たちはまず、宮城野通りは笑顔のあふれる場所であってほしいと考えました。しかし、今の宮城野通りはその魅力はあまり伝えきれていないように感じます。宮城野通りに大勢の人が集まることで、屋台を通して笑顔が生まれる場所になってほしいと考えます。屋台を笑顔が集まる場所にするために必要な七つのキーワードを考えました。そのキーワードは、安全・快適、エコ、洗練、地域情報、主役は私、人情、エンターテーメントです。  まず、安全・快適では、食の安全、地元の治安維持、衛生的、生産者の顔の見える生産物の利用が上げられます。エコでは、仙台市はワケルくんプロジェクトに代表されるエコのまちであるという認識を深めるためにも、地域、地球に優しくリサイクルを推進できる屋台運営をしていくことが大切です。洗練では宮城野通りとのトータルイメージを考えて、既存のものを生かしつつ、調和がとれていて、地域になじむことが大切です。地域情報として、屋台が地域づくりや情報の受発信、交換ができて、地元のアピールができるように地域情報を提供する場であることが大切です。主役は私では、だれもが主体的に屋台にかかわれて、参加、発表の機会を提供できるような場所をつくり、みんなに主役は私であると感じさせるような場所にしたいと考えます。人情では、宮城野通りが屋台での交流によって、人の温かみに触れ人情を感じ、心が豊かになるような場所でありたいと考えます。エンターテーメントとして、全年齢層に楽しんでもらう、場所ごとに特色を持たせることが上げられます。  では、各キーワードを具体例を交え、詳しく説明していきます。屋台を行うことで懸念される事項の一つとして、治安の問題では騒音、ルールを無視した出店、違法駐車などの交通トラブルが考えられます。これらの対策として、地域の防犯ボランティアへの協力を依頼し、警察との合同パトロールの実施、防犯対策の意見交換などにより、まちぐるみ治安維持に取り組むということが上げられます。  二つめに、食の安全性の問題として、食中毒や食品の生産、流通体制の不安が考えられます。これらの対策として、生産者の顔の見える生産物の供給体制づくりや新鮮な地元食材を使った地産地消の拡大を図り、安全な食品流通体制を築くことが考えられます。これらによって、だれもが安心して快適に楽しめる屋台づくりが必要だと考えます。また宮城野通りで屋台を展開したときに、屋台で提供される商品などからごみが大量に出てしまうことが予想されます。それに伴い、宮城野通りの住環境の悪化が懸念されます。そこで、屋台で飲食を提供する場合、生ごみは1カ所に回収して堆肥化して農家に提供したり、紙コップや皿も資源化できるように分別して回収するなど、廃棄物が少なくなるような取り組みを行い、宮城野通りの環境を維持した上で、環境に配慮した衛生的な屋台を展開していくことが必要になります。  屋台を宮城野通りに展開したときに、まち並みに対しても考慮する必要があります。宮城野通りイメージを周囲の人やフィールド調査で伺ったところ、オフィス、学校が多い、閑静で落ちつきがあるという意見がほとんどでした。また付近に寺や神社が建っており、歴史もある地域です。私たちは今ある宮城野通りを大切にした上で、通りにあった屋台をつくっていこうと考えました。従来の屋台のイメージとして、古くて汚い、衛生面が心配、夜に営業しているなどが上げられます。こういったイメージと異なった新しい屋台として、衛生的で幅広い年代に利用される屋台が考えられます。また、通りの景観を大切にするために、屋台の外観に対して色や装飾の規制を設け、統一感のある通りになるようにする必要があります。屋台村は情報発信の場にもなります。屋台を利用して他地域へ向けて情報を発信したり、屋台がつくりだす空間を利用して、地域に存在する掲示板的な役割も果たせると考えています。こうした情報の交換が新しい話題の創出につながり、この情報の交換の場が地域住民の顔が見えるコミュニケーションの場となり、地域づくりの一つとなります。踊り、音楽、作品展示会写真掲示板、出店、ギャラリーなど屋台は多様な自己表現の場になります。従来の屋台から離れ、ものを買うだけの屋台ではなく、観光客、地元住民にかかわらず、訪れる人一人一人が主体的にかかわり、利用する人たちみんなが主役となってつくっていく屋台になればと考えます。屋台をお客さんや住民、屋台の店主などたくさんの人の優しさや思いやりが集まり、そこから出会いやつながりが生まれる場所にしたいと考えます。屋台にエンターテーメント性を持たせるために、世界の料理や東北の郷土料理、美容などそれぞれにテーマを持たせ、幅広い年代に対応させます。また、イベントのある屋台として、ギャラリーラジオ公開放送笑顔写真掲示板ジャズ演奏など屋台に付加価値を持たせることにより、多くの人に楽しんでもらえる仕掛けづくりになればと考えます。 5: ◯鎌田篤参考人  それでは、これらのコンセプトキーワードを踏まえた上で、屋台の仕組みについて提案させていただきます。  この図は宮城野通りの付近の用途を示したものです。宮城野通りにはオフィスが連なり、通りの東側には宮城球場があります。宮城野通りから少し通りに入ると、マンション戸建て住宅、アパートが建っており生活の場となっております。宮城野通りから少し南へ下るとお寺の多い地域に出ます。また、榴岡公園マンション戸建て住宅からも近く、宮城球場と仙台駅の中ほどに位置しています。この図は、私たちが屋台に利用できると考えた場所を示したものです。宮城野通りに沿って屋台を展開する場合、宮城野通りの歩道や榴岡公園公開空地としては、ユアテック、仙台MTビルNAViS仙台サンプラザなどが考えられます。また既存の施設やコミュニティーを生かすために、新寺の緑道や小学校での展開も考えられます。今回の屋台構想としては、まず設置場所を2カ所設けます。  榴岡公園の園内の一部と仙台駅地下道の東口出口エリアです。先ほどの東口のゾーン分けから検討した結果、榴岡公園は将来的に人の流れが多くなると予想されていて、仙台駅と宮城球場の中間地点に位置しています。また各エリアから近いこともあり、よりにぎわいを生み出しやすい場所であると考えられます。そして、このにぎわい榴岡公園から周辺の地域コミュニティーの核となる小学校や新寺へ波及させていきます。また公園ということで、トイレや上下水道の設備がある程度整備されているので、まず屋台を開始するきっかけとしてはハードルが比較的低いエリアであることもあり、榴岡公園を選びました。同時に駅東口の地下鉄入口付近の歩道やMTビルの公開空地などでも屋台を展開します。宮城野通りの玄関口に屋台を展開することで、宮城野通りを訪れた人に屋台を認識してもらい、屋台のメインとなる榴岡公園までの人の流れをつくりだします。歩道や公開空地に展開する場合は、特別な設備を必要としない物品やサービスの屋台を展開します。  それでは最初に、榴岡公園での屋台の設置案です。実際に榴岡公園にコアを配置した図です。公園の一部とその周辺の空地を利用しています。公園には常設の設備をつくり、これをコアと名づけました。このコアの説明はあとでします。空地では情報やギャラリーを展開して公園では屋台を展開します。この黄色い四角が屋台を表しています。では、コアシステムについての説明です。コアシステムとはある中心から屋台ブースが周辺に発信していき、広がりのある屋台展開を成り立たせるためのシステムです。具体的にはこのコアとは折り畳み式の屋台ブースを収容する倉庫のようなものです。1)番で書いてあるところです。これを榴岡公園に設置し、そこから榴岡公園や周辺の屋台を展開する空間にトラックで折り畳みブースを運んでいきます。屋台の外観は収納や組み立てを考え、できるだけシンプルに白いボックス型で内部は落ちついた木目にしました。 6: ◯渡邊由香里参考人  これが折り畳みブースの模型ですが、ものによって、飲食店だったら緑色の看板だったり、あとギャラリーとか写真展だったら黄色い色でその販売する内容を色で分けるというふうにします。あとコンパクトに畳めて収納にもいいかと考えました。 7: ◯鎌田篤参考人  榴岡公園に設置するコアには、ほかにも屋台で発生するごみを収集し、肥料に変える生ごみ処理機やブースで使用される食器を洗浄するワケルモービルのポンプ施設も含んでいます。  それでは具体的な展開イメージの説明に移りたいと思います。資料をごらんいただきたいと思います。屋台の展開としては、あるまとまった広さの空間に何軒かの屋台が集まっている面的広がりと歩道沿いに展開する線的広がりがあります。この二つの広がりのパターンを採用することで、宮城野通りにおいて屋台を展開を可能にし、空間に合わせたにぎわいを演出します。これは、実際に公園に屋台を設置したイメージです。屋台村の入口では、木立をイメージしたテントを置き、情報センターギャラリーとして利用します。公園内部の写真です。ここにコアを置きます。屋台を置いたイメージです。この絵ではコアは左の屋台の奥の方に置くイメージになります。榴岡公園では、郷土料理などの飲食物を主とした店舗構成による広場をつくります。楽天の試合に合わせたブースの出店や定期的なブースを展開していくことでにぎわいを演出します。  次に、新寺緑道での展開です。宮城野地域に新寺緑道という特徴的なものがあります。この場所のよさを地域の住民が再認識し、親しみを持ち、またお彼岸やお盆のときの休憩場所として茶屋などに利用していただければいいと思います。  次に通りからは離れていますが、コンパクトで屋台が持ち運びできるので、屋台村以外での活用ができると思っています。例えば、小学校の運動会などでは、イベント時によく出店しているので、屋台のニーズはあり理解を得られると思います。屋台の施設を生かして、今まで以上にバラエティあふれる本格的な出店ができると思います。宮城野通りでの展開例です。ここに屋台を持ってきたイメージのスケッチです。宮城野通りでは地域情報の発信やオフィス関係者向けのサービス、物産系のブースを道路沿いに線的に設置します。周辺のオフィス関係者や若者の憩いの場を生み出すとともに、西口が主である現在の人口の重心を東口に呼び込みます。  公開空地での展開例です。線で展開していく上でアクセントとなり、中継地点の役割として公開空地を利用します。公開空地で営業すれば店舗が歩道をふさがず、人が集まっても通行の邪魔にならず、人が滞留しやすいというメリットがあります。建物の管理者の理解が必要ですが、オフィスや専門学校等食堂がわりになるようなオープンカフェ形式の飲食系の屋台が考えられます。  このほかにも屋台が活用できる場として、榴岡公園のコアを利用して災害時の炊き出しなどに活用できると思います。市民の心のよりどころとなるような場所を目指します。ここで屋台から出たごみを堆肥化させ、農家に提供し、その堆肥を使った野菜を屋台で販売します。そのおかげで地域の公園や学校に植樹したり、堆肥を使って花を育てるなど宮城野通りの緑化推進のために利用できます。このように屋台から出たごみのリサイクルも必要だと思います。  では、私たちが考える今までの屋台と違う新しい個性ある屋台のアイデアを紹介します。  一つ目は、東北各県の特徴的な郷土料理を展開する屋台です。例えば宮城県の牛タン、秋田県のきりたんぽなどです。また東北各県の伝統工芸品の展示・販売も行います。これによって東北に住んでいる人も東北の伝統文化を再認識し、また他の地方から来た人に東北の魅力をアピールできると思います。  二つ目はテーマ屋台です。これは例えばサンドイッチ村では、店によってパンに挟む具在が異なったり、パン生地にこだわりを持って変化をつけたりして、屋台ごとにオリジナリティーを持ってお客さんに食べ比べをしてもらいます。また、世界の屋台村では、韓国、インド、ベトナムなど世界各国の料理を販売します。在仙の外国人に協力してもらい屋台を出店します。これによって、仙台の中で気軽に国際交流ができるようになると思います。  三つ目は、ギャラリーやステージです。仙台や東北にゆかりのあるアーティストや学生の作品発表の場を提供します。またダンスや音楽などの発表の場にもなります。このことによって、味覚だけではなくお客さんの目も楽しませることができます。ほかには、バーベキュー形式でお客さんに自分で調理をしてもらうことで、お客さんが受身にならず主体的に屋台にかかわることができるセルフクッキング屋台やペットも食べられるメニューがあり、一緒に楽しめるペット同伴屋台、足つぼ整体、フットネスなどのマッサージができる屋台があります。また、ネイルサロン、雑貨販売をしたり、ジャズの生演奏をします。さらにラジオの公開放送によって情報を広く集め、また広く発信しにぎわいを創出するということも考えました。  次に、健全な屋台運営をするためには、安全な商品の提供、住民に配慮した周辺環境の維持、ルールを無視した出店の禁止などを徹底しなければなりません。そのためには運営組織や監査組織の設置は必要であると考えます。まず、運営組織は運営のルール作成と出店者の管理です。その主体として地元商店や楽天、契約農家が上げられます。また監査組織としては、地元町内会や商工会が担い地元の意見を反映させます。出店者は参加しやすい環境をつくることで、町内会や農業業者、PTAなど多くの人に参加してもらえるようにします。運営組織、監査組織、出店者が協力して屋台運営を行っていく組織を目指します。詳しくは次のスライドから御説明させていただきます。  運営組織の役割としては、大きく分けて二つあり、運営のルール作成と出店者の管理です。運営のルールに関しては、ごみ処理について、電力制限、営業規約の制定、出店料、仕入先の管理、酒の提供禁止などが上げられます。また出店者の管理に関しては登録制や審査基準の作成、店の配置などが考えられます。監査組織は屋台営業者と直接の利害関係を持たないもので、運営に関して会計、材料供給などが適切に行われているかをチェックします。ここでは、地域の御意見番として、運営主体に積極的に意見を伝えるなど地域発展のためと屋台運営をよりよいものにするための役割を持ちます。これまで屋台の展開を提案させていただきましたが、屋台を運営する上では食品衛生法に基づく規制、道路交通法に基づく道路使用規制について、公開空地の屋台利用規制といったこれらの規制が大きな課題として存在します。屋台を展開することによってもたらせる効果としては、他地域に向けて仙台のイメージアップを図れること、地元住民がまちへの愛着を持ち、まちづくりにつながることが上げられます。また屋台で積極的にエコを推進することで、市民のエコ意識の向上や宮城野通りの緑化推進を進めることができます。さらには屋台営業者と地域住民との協力によって防犯パトロールを行ったり、屋台がどこでも110番の機能を持つなど治安維持に役立ちます。ほかには災害時に炊き出し用の炊事場として活用できるなど、単に屋台営業をするというだけでなく、プラスアルファの価値を持つことができると思います。  次に、これからの実現に向けての課題です。これからの実現に向けては、先ほどの規制の緩和のほかにも取り組まなければいけないことが多々あります。住民との相互理解、楽天の協力や初期投資費用の問題があります。屋台特区の申請や意見交換会の実施、屋台の常設設備への支援の取り組み、これらの問題を解決していけば、将来的に宮城野通りを屋台ストリートにできるのではないでしょうか。  最後に、私たちはこの屋台構想を「DaiDai」と名づけました。「DaiDai」とは、仙台と屋台の台が重なっているということでつくった造語です。また、「DaiDai」にはもう一つ意味を込めていて、「DaiDai」のDは発見という意味の「DISKAVERY」、Aは愛着という意味の「ATATTIMENT」、Iは相互交流作用という意味の「INTERACTION」です。宮城野通りが新しい発見ができ、愛着を持たれ、いろいろな交流が生まれるようにと名づけました。楽天が仙台に来ることにより、仙台駅東口が注目を浴びています。これから先、活性化に向けたさまざまな動きが宮城野通りで起きてくると思います。先ほども言ったように「DaiDai」と名づけましたが、宮城野通りが新しい発見ができ、愛着を持たれ、いろいろな交流が生まれ、笑顔であふれる場になってほしいと願っています。  以上で私たちのプレゼンテーションを終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。 8: ◯宮原育子参考人  どうもありがとうございました。  それできょうは、いろいろ皆様からも御意見をいただくようになるかと思いますが、きょう同席していただいている平岡先生の方からも少しコメントをいただきたいと思います。 9: ◯平岡善浩参考人  ちょっと一言コメントをさせていただきたいと思います。  まず初めに、今回学生たちにこのような発表の機会を与えていただきまして、委員会の方々、関係部局の皆様にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。  それで、学生たちはこの2カ月足らずの間に、すごく一生懸命やってくれまして、真剣にかつ楽しんで作業をしておりました。今の発表でおわかりいただけたかと思いますけれども、屋台構想というものについて、内容を深く突っ込んで話したというよりは、可能性をいっぱい広げて、平たく言いますとふろしきを広げてみましたと。それで、一つ大事なのは、特定の人のメリットを追求して排他的になるんじゃなくて、まずはいろんな人たちがこれにかかわれるんだよという可能性を示さなければいけないと。そういう意味で彼らはいろんな可能性を若い人たちの自由な立場で、なおかつ公平な立場で考えてもらったというような内容です。  もう一つ、ふろしきを一たん広げていろんな人たちが入ってくる、中に入ってこようとしますけれども、それをまとめていくといいますか、口を閉じるのに割りと時間がかかると思うんですね。まずは、そのプロセスが非常に大事であって、地元の方ですとか、ここで事業をやっている方たち、あるいは屋台を使いたい人たちに対して、徐々に徐々に屋台について考える場を提供することが大事なんじゃないかと。そのためには勉強会をやったり、ワークショップみたいなものをやったり、意見交換会をやったりとか、割りとそういったことを着実にやっていかないと屋台構想自体が立ち消えになっちゃうんじゃないかというような懸念を持っています。そもそもこの「DaiDai」というネーミング、「仙台屋台DaiDai」なんですけれども、屋台の屋の字は屋根の屋ですね、一つ屋根の下に、この台──ワゴンとかカウンターとかテーブルとか、そういうものを介したコミュニケーションができるというのが屋台の一番いいところですので、仙台の台は、いろいろと由来はあるようですけれども、台の字というのはちょっと高くなった平たい土地という意味ですね。彼らはその台という字を「DISKAVERY」と「ATATTIMENT」、「INTERACTION」という言葉で置き換えて、非常に屋台、この地域で屋台が持つべき特徴をうまく言い表していると思います。今回、学生たちのこの発表がこれから屋台構想を考えていく一つのきっかけになれば非常に私どもとしてもうれしく思います。  以上です 10: ◯委員長  どうもありがとうございました。大変貴重な御意見といいますか、柔軟な発想でのプランということで発表していただきましてありがとうございました。  最近、マスコミ等でも屋台を取り上げる機会も大分多くなってまいりまして、全国の年末なんかでも、テレビで北海道から福岡まで紹介される機会なんかも、私も以前にビデオで見させていただいたことがあったんですけれども、「DaiDai」ということで、ふろしきを広げて、皆さんに参加していただく機会を広げようと、大きくしようというコンセプトといいますか、大変いい名称もつけていただきましてありがとうございました。  それでは、今回こういう形で議会の特別委員会でやらせていただくのは初めてではないかと思うんですけれども、せっかくでございますので、ここで両先生と学生さんにお時間いただいて、特に宮城大学の学生さんと我々委員との間で、いろいろ意見交換をさせていただきたいということで考えておりましたので、ぜひ委員の皆様からプランに対しての御質問、御感想でも結構ですから出していただきたいと思います。なお、御当局の方からも各関係局からもきょうは出席していただいておりますので、そちらの方に質問なりが飛んでも構わないんじゃないかと思っておりますので、後ほど委員間で意見交換もする予定でございますが、ぜひ気軽に御意見などをちょうだいしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 11: ◯佐々木両道委員  まず、驚きの一声です。もう私ども委員会として宮原先生にぜひとも学生の方々に自由な発想で、絵でもいいですからかいてくださいというふうなお願いをしたのが、まさかこんなに微に入り細をうがち、またエコの部分も景観、それから可能性、そしてまた今後の課題、そういったものまでよく整理されたもんだなと。これを役所にやらしたら3年もかかるんじゃないかというふうに私は感想を持つものです。まずびっくりいたしました。本当になんかこのまますぐ実現しそうで、これからも学生さんを主体にしてやった方が早いなあというような感覚を覚えるくらい、本当にすばらしいものであるというふうに思います。そしてまたこういう力がまた仙台のまちづくりをしていくんだというものをすごく学生さんたちのこういう結果を見て、すばらしい若い人たちもやはりいるんだなということを再認識して、とてもうれしいです。とにかく、その驚きと感謝とびっくりしたということだけをまずもってお話し申し上げたいと思います。感謝申し上げます。ありがとうございました。学生諸君、誉めておきます。 12: ◯嶋中貴志委員  私も佐々木両道委員と同じ感想を持たせていただきましたけれども、学生さんということですので、率直にこの屋台について考えてみろということだったわけですけれども、これは実際に先生から言われてしようがなくてやらなくちゃいけないなというふうに考えたのか、いや宮城野通りに屋台というのはおもしろいなというふうに思ったのか、これは皆さんの意見を聞いてみたいなというふうに思います。それから、実際に取り組んでいって、これは実現できるなと、後ろに座っている当局の人たちがうんと言えばというふうに思ったのか、その辺をちょっとお聞きしたいと思います。学生さん全員ににお聞きするにはちょっとどうかと思いますが…… 13: ◯委員長  それでは、宮原先生の方でお願いしたいと思います。 14: ◯宮原育子参考人  それではまず、きょうパソコンを操作してくれた福井さん、どうですか。 15: ◯福井美佳参考人  さきにお話をいただいた時点で、まず屋台と聞いて、ああ楽しそうだないうのがまずあって、私たちは今までのゼミの1年間で、グリーンツーリズムというものを学んで、都会の人を田舎に招いて余暇を楽しんでもらう。人との交流というものを勉強してきたので、その人と人との交流というのをぜひ宮城野通り、この仙台に持ってきてどうにかうまく生かしたいなというところから始まりました。それで実現の可能性については、私たちはできるかできないかというよりも、まずこうしたいんだという希望を持って、夢のあるものをつくりたかったので、できるかできないかというのは、今後の市議会の方々と市役所の方々の力添えがとても必要になると考えていますので、これが実現したら本当に楽天が来るということもあって、仙台駅から宮城球場まで歩く間の楽しみがとてもふえていいのではないかと考えております。 16: ◯川名沙織参考人  私もお話をいただいたときは、ああすごくおもしろそうだと。楽天も来るし、時期的にもいいんじゃないかと思ったんですけれども、その後、市の方がいらして、いろいろお話を聞かせていただいたんですけれども、ちょっと難しいのかなと思ったんですけれども、やはり考えるということがすごく楽しくて、今は無理でも、これからを考えていくということ自体がすごく大切なんだなと思って、楽しんでやらせていただきました。 17: ◯鎌田篤参考人  最初お話をいただいたときに、私も楽しいプロジェクトだなと思って、私はグリーンツーリズムを学んでいるうちに、田舎じゃなくて都会でグリーンツーリズムというものができないかというのを考えていたんで、ちょうどよくこういう話が来たんでよかったというか、それで市の方がいらっしゃったときに、いろいろ規制の話をされて、これは愕然とするくらいショックを受けましたけれども、規制云々よりも私たちが考えるこれからの宮城野通りをどうしたいかということを考えていくうちに、夢のようなことを考えていたんですが、規制よりも楽しい通りを明るくするという企画を考える方向にいきました。 18: ◯柳橋邦彦委員  最終的な印象としては、かなり実現性の高いものに仕上がったなというふうに思います。平岡先生は大ぶろしきを広げてみたという話がありましたけれども、しかし非常に現実性の高い、特に榴岡公園の入口のところに飲食の屋台を集めて、通りの部分にはそれ以外の屋台をつくるというように、非常に私が考えていたものとははるかに超えた部分で実現性が高いなというふうに感じて、その分、先生方の御指導もあったのかなというふうにちょっと思ったんですけれども、私たちはもうちょっと夢の部分、ふろしきの部分を広げた御意見がもう少しあってもいいのかなというふうに感じました。特に私が関心を持ったのは、笑顔の生まれる場所という、宮城野通りを笑顔の生まれる場所にしようという考え方なんですが、今の宮城野通りに笑顔がない。何でないんだろうかというところを核にして考えてみると、予備校というのはあんまり笑顔というのはないのかなと、君たちも代々木ゼミから出てきた人もいるのかどうかわからないけれども、そういう感じが一つあるのと、ビジネス街だからということと、お寺があるということと、それと道があまりに立派でストレートだよね。まっすぐだよね。そうすると車はあそこを早く通過しようと思うし、人もそこを早く歩こうと、仕事にしろ何にしろ目的を持って動くものだから、早くそこを過ぎようとするから、あまりにこにこした顔で歩かないということが、あそこが笑顔のないまちづくりになっている。そこらあたりをうまくつかんで、ぜひあそこを笑顔のあるまちにしたいとしたあたりは、すごいなと。すごいコンセプトだと思うんですよ。そして、球場に向って歩いていった左側の榴岡公園のところに飲食の屋台を、しかもその飲食もいわゆる今までの屋台プラス新しい形の屋台、そういうものを出してきたことについては、非常にすばらしいアイデアにあふれたものだと評価できる。規制を考えると何もできないので、まずやるというところから始めて、後で規制を考えていけばいいのかなと思えば、これは非常に実現性の高いものとして高く評価されるのではないかと、しかし学生さんのものとしては、私としてはさっき言ったように、もっと広がってもよかったのかなという感じがちょっと……。いたずらっぽさとかね、もっと宮原先生のおっしゃったわい雑性であるとか、そういう路地に迷い込むような、そういうところから出てくる文化性とか、多重な、多層な人が集まるところとしての受け皿であるとか、そういうところとしての受け皿であるとか、そういうところの表現がもうちょっとあると楽しいのではないかと思いました。しかし、いずれにしてもすばらしいことだと思います。ありがとうございます。 19: ◯渡辺公一委員  留学生の人がいるよね。中国の方と韓国の方がね。そうすると中国の屋台、韓国の屋台、僕らよく知っているのは釜山の屋台とか、台湾の台北の屋台──路上にいっぱいあるけれどもね。例えば今回お二人とも屋台のイメージというのは当然持っているし、日本的な社会の中での屋台というのは当然皆さんも歳はお若いけれども持っているでしょ。それでこの資料の中に、広島とか、福岡とかを一応対比して、資料の中につけているわけだけれども、八戸のみろく横丁もあるんだけれども、これは実際は行ってみたことはあるんですか。このうちの何軒かは。皆さん方の中で現地に足を伸ばしてみたということはありますか。この短い期間の間で。 20: ◯青山亜矢参考人  調査としてはここに載せている事例の場所には行けていないんですけれども、韓国の留学生の韓さんの実際の韓国の屋台というのはこういうものなんだという声を聞いたりしながら、イメージを膨らませました。 21: ◯渡辺公一委員  それで、これを見ててね、先生方の指導があったにしても、私は皆さんと同じようによくここまでまとめられたなあという印象はあります。それで、ここにいる委員さんたちは当然あなたたちより年をとっているわけですけれども、おやじ、おふくろの年代の人が多いんですけれども、どうしても我々の屋台に対するイメージというのは、やはり赤ちょうちんなんですよ。赤ちょうちん。でも最近の屋台というのは、やはりここに出てくるような今どきの屋台。それで私も初めて八戸に行ったときの屋台というのは、全く今までのイメージじゃないし、最近、ちょっと教育テレビでやっていたものを見たら、これも全然コンセプトが違うわけね。発想が違うわけね。見かけは同じなんだけれども。それはそれなんだけれども、非常に柔軟な、やれるかやれないかじゃなくて、まちとして、人が大勢行き来する中に、どういうものを一つ空間として利用できるかということについての事業構想だよね。まさに。本当にすばらしい、ある種の研究資料と言ってもいいんだけれども、発想が新しいということに対して、非常に刺激を受けました。一つは我々の頭の、ブレーンストーミングみたいな形でね。何とか将来このことが仙台駅東口の活性化の起爆になることができればいいなというそういう感想を今持たせていただきました。やはり若い発想というのはいつの世にあっても必要だなというふうに感じました。これからもひとつまたがんばってください。できれば、役所にこぞってひとつ入ってください。 22: ◯小山勇朗委員  私もいろいろ聞かせていただいてすばらしい発想だなというふうに思いますし、この屋台用の常設設備などはまさに特許を取れるようなアイデアも含まれているような感じがするんですけれども、本当にすばらしいアイデアというふうに思います。特に、どこの屋台に行っても衛生面というのは、一番、自分もそう感じるんですけれども、前に仙台に屋台があったころには、ポリタンクに水をくんでいて、水道などはないから、結局、バケツに入れていて、そこで何回も洗っているわけですよね。そういうイメージというのがうんと強く残っているわけですよ。博多の方に行けば、行政で水道まできちんと設置をして、それでやっているというふうな時代の流れでね、そういうのがありますけれども、以前のイメージというのがうんと強いと思っているもんですから、そういう意味ではいかに清潔感を出すかというのが一番大切かなというふうに思ってまして、そういう意味ではこのコアも白色で、ワケルモービルとかいろいろ生ごみの関係も含めてやっているということで、すばらしいアイデアだなというふうに思ってます。そしてまた、食の関係でいえば世界の屋台村というか、そこに行けばいろんな国の料理を食べれるるということになれば、私も楽しみにしたいなというのがありますけどもね。そういう意味では東北全体からいろいろ持ってくる以前に、仙台駅東口に行けば、そこで世界のいろんな食べ物が味わえるというイメージの方が逆に客を引きそうな感じがするんですけれどもね。そういう意味でいろんな形でのアイデアが出て、何かこう、一つ一つ実現していきたいなという気持ちのわくようなアイデアで、本当に大変御苦労さまだったというふうに思います。 23: ◯委員長  そうですね、最近は外国人も大分ふえてきましたし、昨年の11月からでしたか、台湾との定期便も就航していますから、そういった意味でも交流の場がどんどんふえていくということは大変いいことだと思うんですけれども、大分誉めていただく御意見が多いようなんですが、ほかにございましたらお願いします。 24: ◯柳橋邦彦委員  現状把握のところに宮城野通りの商店ヒアリングというのがあるんですけれども、これは平成16年12月10日に行っていると。これに出ているサンプルは駄菓子やさんと弁当屋さんと、これはNAViSのイタリアレストランかな、これは3カ所出ているということと。その次のページに若者が求める屋台像というのがあって、いろいろと安くておいしいからコミュニケーションまで、五つ、六つ出ているけれども、この下に、2000年度屋台研究リポート(宮城大学)というのがあるわけだけれど、屋台研究というものをこの前にやったのだということは、これによってわかる。その内容はどうだったんだろうかということをちょっとお聞かせ願いたいのと、このヒヤリングは三つしか行わなかったのか、それとも代表的な三つをここに出したのか、それはどうなんでしょうか。そもそも商店会が少ないというのが、次のこの欄に書いてあって、もうちょっとはとれなかったですか。 25: ◯杉田香織参考人  一応商店を探したんですけれども、ずっと宮城野通りを歩いて回ってみたら、やっているかやっていないかわからないところがあって、一応聞きやすいところに行ったということもあるんですけれども、実際に入って話を聞ける状態であったのが、この3軒であったということです。でもやはり歩いているとあんまりお店がなかったんですね。 26: ◯柳橋邦彦委員  ありがとうございます。それからこの屋台研究リポートが2000年度において既にまとめられているというので、そのリポートからとった若者が求めている屋台像なのか、それとも今皆さんが求めている屋台像なのかどうか、その四、五年のギャップというのはどうでしょうか。 27: ◯杉田香織参考人  この屋台研究リポートに関しましては、私たちの研究とはまた別に、以前に先輩の学生が卒業の研究としてグループを組んで屋台研究として、仙台の屋台の歴史などを、あと屋台に関する規制などを主に調べてまとめたものなんですね。それでその中に学生に対してとったアンケートという項目があって、若者が求める屋台像としたのと、あとそのほかのアンケートの内容としては、どういうものが売られているイメージなのかとか、そういうことが載っていたんですけれども、この中で、若者が求める屋台像というのが、このプレゼンテーションを発表するに当たって、わかりやすくまとまっていたので使用しました。あと、この若者が求める屋台像というのはこれだけではなく、またほかにも細かく項目が載っていたんですけれども、それを見て私たちの考えというか、印象と合うものをピックアップして載せたということがあるので、特にこの四、五年で大きく若者のイメージが変わったということはないと考えます。 28: ◯正木満之委員  きょうは本当に御苦労さまでした。私もちょうど皆さんくらいの年代のときに仙台に来たもんですから、きょうの宮城野通りの地域というのはかなり長い間、駅東なんですけれども、駅裏というようによく我々自身も表現した地域だったんですけれども、こういうコンセプトをしてもらって、笑顔のあるまち──なかなかいいなあという気がしていたんですが、でも少しまとまり過ぎているなあという気がして、若者らしさということではないんですが、もうちょっと何か枝葉を広げられないかなという気がしていたんですけれども、一つだけお聞きしたかったのは、昼と夜のにぎわいとか、イメージづくりで何か議論されたことがあれば、ちょっとお聞かせ願いたいなと思いました。もう一つは、きのう、きょう、うんと寒いんですけれども、季節感を感じたものをつくるときに落差がひどいんですよね。夏ですと、こういうオープンカフェや屋台なんかはうんと感じが出せるんだけれども、冬期間というのは、昔ほどではないけれども木枯らしが吹きつけると、相当いろいろな障害が起きるから、にぎわいにぎわいでなくなるとか、足を出すのがおっくうになるとか、そういう意味ではそういう季節の落差というのを議論したことがあったら、お聞かせ願えればなと思うんですけれども。 29: ◯大川紫参考人  季節感については、私たちの中であまり出てきませんでした。ちょっと今聞いていてなるほどな、季節によっていろいろ変わっても楽しいのかなというふうに感じました。昼と夜についてなんですが、私たちもたくさんいろんな話をしました。まず、すぐに、もしかしたらできるんじゃないかなという私たちの夢をかけて、屋台村自体をイベントにしたら、すぐ1日ごととかだったらできるんじゃないかなと思って、特に楽天の試合が来る土日あたりに試しにやれたらいいなあと思っていました。そのときに、時間帯として、楽天の試合、球場に入れる時間に入ってもらって、試合開始後30分くらいには屋台の方は閉めようと思っていました。屋台の夜のイメージというのはすごく騒がしいというイメージが学生の方にもヒアリングをしてみたところ聞こえてきたので、夜の方は続けたくないなというイメージがありました。夜までやるとどうしてもお酒のイメージも出てきて、私たちのクリーンというきれいなイメージからはちょっと離れるかなということで、実際の時間はすごい短い時間と設定しました。 30: ◯加藤栄一委員  皆さんの今回の提案を聞きまして、浜崎あゆみの時代だというふうに言われていますが、歌手の名前をとって、浜崎のはは、晴れの消費、まは満足、ざは三世代の団塊のさ、きは首になったとき、最後には農業に親しむという帰農のき、あゆみのあは安全・治安、ゆは愉快、楽しい、みは自分のこと──己で、自分の体にいいことをどうするかという、まったく浜崎あゆみを今回表している案だと、今日的な時代背景もとらえてなさったということで、非常に感心しましたけれども、先ほどの説明の中で、この案の前にグリーンツーリズムでいろいろな地域で交流しあって、その実態で自分なりに皆さんの中で、いろんな体験をして、やはり人との交流が大事だろうということを今回強調されているんですが、このコンセプトの中で、今回屋台案の中の食の関係で郷土料理とか、あるいは東北地方の工芸展示品なども販売すべきだというふうに提案されているんですが、私もまったくそのとおりだと思うんですが、特に生産農家との関係、例えば食品を売る場合、直接生産している人たちと屋台を出店する人が交流して、その食品を販売するというそれは、皆さんが経験しているグリーンツーリズムも生かせるんじゃないかなというふうに思うんですが、私もこの間、宮原先生から10月22日の委員会のときに教わった、仙台駅東口の方で東北地方の和紙を扱ったらいいんじゃないかということで、私も何件かやろうかなと思いまして、実際に山形なり福島に行って、仙台でこういうものを今考えようとしているんですが、皆さん協力していただけませんかと言ったら、協力するということはおっしゃっていただけましたが、実際にじゃあ具体的に本当に協力するか、あるいは理解をしてもらうかということまで至っていないんですね。ですから、この屋台案の食についてもそれぞれの地域との交流をもっと盛んにして行くべきではないかなと思っています。 31: ◯山口津世子委員  大変ありがとうございました。  私も何箇所か今まで新しくできたところとか、もともとある屋台とかを見たりもしてきたんですけれども、今学生の皆さんからいろんな御提案をいただいたり、またいろいろ調べてことをお話しいただいて、やはり若い方のユニークだとか、そういうさわやかな感じを受けたんですが、私も前に行ってきた帯広の北の屋台をこの間もテレビでやっていたので見てみたんですけれども、あの中で話があったんですけれども、屋台の時間によって利用する人たちの流れが変わってきた。夕方は親子連れで行く人たちもふえたとか、多分お母さんが子供を連れて、あそこで一緒に食べたりしてくるんだと思うんですけれども、それで当然遅い時間になれば、お酒の時間になったりするんですけれども、本当に屋台というのは昔からのイメージの、先ほどもお話がありましたけれども、赤ちょうちんのイメージなんだと言っておられましたけれども、それじゃなくて、本当に昼でも、またいろんな時間帯で、いろんな人が集えるような、そういうのを考えていくときなのかなと、そして皆さんが考えた中で、屋台は笑顔が集まる場所という、本当に行ってみて全然知らない人でもやはり笑顔で話し合いができるということがすごくいいなあと思って、私も何箇所か見てきたんですけれども、ぜひこれからもまたいろんなそういう発想で、お知恵を貸していただけたらありがたいなというふうに思って聞いておりました。 32: ◯委員長  特にコメントはございませんか。宮原先生から今のお二人の御意見に関して。 33: ◯宮原育子参考人  先ほどから研究指導云々と言われてましたけれども、特に誘導したわけではなくて、やはりみんなが地域の方からお話を伺ったり、それから市の方からレクチャーをいただいたりした中で、自分たちなりにやりたいことはどう広げられるのかというふうなことを考えてやったと思いますので、ほとんど彼らが一生懸命考えたという感じです。ですからまとまり過ぎているという部分もあるかもしれませんが、いろんなこれから、多分これが第一歩だと思うし、ここで全部が決まるわけじゃないし、これから屋台をやりたいとか、ああおもしろいねと思ってくださった方がもっとおもしろいアイデアを持っていたりとか、いろんなことができる可能性がもっと広がってくると思いますので、ぜひその一石を投じさせていただいたということで、御容赦いただければなというふうに思います。 34: ◯委員長  それでは、我々のこの調査特別委員会のテーマとしては、ビジターズ産業振興と国際経済交流といいますか、そういった大きなテーマを設けてやっているわけですけれども、その中の一つといいますか、そういった屋台についても調査していきましょうということになったわけですけれども、特に仙台市のシティーセールスという意味で、外国人から見た仙台のイメージといいますか、屋台の──屋台は3軒くらいしかありませんから、なかなか現在あるものを見るわけにはいかないんですけれども、できればきょうはお二人の留学をされている方もいらっしゃいますので、ちょっとお話をしていただければと思うんですけれども、いかがでしょうか。 35: ◯姜美愛参考人  私は、屋台というとものすごくなつかしい感じがまずしますので、何かその屋台構想をやるに当たって、すごくわくわくしながらやらせてもらいました。韓国は屋台というと自然発生的に生まれてきたということが結構あって、なんかすごい生活の中にしみついているという感じが結構あるので、それを韓国は自然発生的に生まれてきたものと感じるものと、ここは屋台にコンセプトをつけてつくりあげるということから見ると、何かどういうものにでき上がるかなということをすごく興味深く見ていたんですけれども、そういう後ろからの仕組みとかが結構いろんな規制があって、それに合わせて考えていくのが結構大事だなということを改めて考えました。 36: ◯劉凱参考人  私は日本で5年近く生活をしてきて、最初も今もそういう印象が残っていますけれども、日本はやはり中国と比べてとても静か過ぎると思っています。これは私の個人の意見じゃなくて、大体の留学生の中ではみんなそう言っています。そして、これから屋台を通して、もしかしてあそこをにぎやかにすることができればと、とても望んでいます。そして屋台は、先ほど先生と皆さんが言ったとおりで、やはりそこで生き生きとした場所をつくってにぎわってほしい。そして笑顔が集まるのがとても大切なコンセプトと思っていますので、これから、今回の提案がきっかけとなって、仙台がそういう場所になればいいなと思っています。よろしくお願いいたします。 37: ◯委員長  ありがとうございました。  それでは、意見交換については大体終わりにしたいと思いますが、また後ほど委員間の中で、当局も一緒にお話をしてまいりたいと思いますけれども、せっかくの機会ですから、当局の方で学生さんに何か質問したいことがあれば、お願いしたいと思ったんですが、この間、わざわざ宮城大学まで足を運んで、規制についてもいろいろお話をレクチャーしていただいたと思うんですけれども、その方は多分いろいろお話をされたんでしょうから、そのほかの方もきょうは出席をしていただいてますので、次長、どなたに指名していただいても構いませんから、お一人でも構いませんので、よろしくお願いいたします。 38: ◯街並みデザイン課長  街並みデザイン課長でございます。  私とほかに3名で、宮城大学の方にお邪魔して、お話をしてまいりました。必ずしも規制の話ばかりしてきたわけではないんですけれども、私の方からはまちづくりの担当ということでございますので、後ほど資料もお渡しできるとは思いますが、宮城野通りの景観形成地区ということで、これから新しいまちづくりを考えておりますので、そういった点から今のまちづくりの地元の動きなり何なりは御説明はしてまいりました。できれば、今回皆様方せっかくつくっていただいて、なかなかおもしろいアイデアが入っていると思いますので、実現できれば、まちづくりの立場からすればなかなかいいのではないかと、なかなかいい結果が出たのかなというふうに思ってございます。 39: ◯委員長  それでは以上で宮城野通りの屋台村構想に関する発表を終わらせていただきたいと思います。 40: ◯佐々木両道委員  委員長、この際、せっかく学生さんが来ていることですし、私どもはやはりまちづくりを担うものとして、学生さんの立場で屋台に関係ないことでも、ちょっと御意見聞いてみてはいかがかと思いますけれども、いかがでしょうか。 41: ◯委員長  ただいま、佐々木委員の方からこの屋台村構想だけではなくて、例えば仙台市なり、仙台市議会に対する提言といいますか、御意見などがございましたら皆さんにぜひ何か話していただければということでしたので、どなたか、どうぞお願いいたしたいと思います。 42: ◯宮原育子参考人  それでは、きょうまだ話していない、後ろの席の堀江さん、佐藤さん、お願いします。 43: ◯堀江真由美参考人  今までちょっとまちづくりといえば屋台で、屋台が頭の中から離れないので、ちょっと今混乱しているんですけれども、仙台は楽天が新規参入してくるということで、まちづくりに燃えているということで、具体的に何をしてほしいというのではないんですけれども、まずは宮城球場までの道のりを、結局は宮城野通りになってしまうんですけれども、宮城野通りを活性化していただきたいなというのが、率直な意見です。そのためには、本当に屋台の構想を実現に向けて努力をお願いしたいと思います。 44: ◯佐藤香那参考人  私は屋台の構想からちょっと外れるんですけれども、何度か外国の方に仙台を紹介する機会がありまして、仙台は何が有名なの、どういうところがいいのと聞かれて、結構回答に困ったことがありました。結局はるーぷる仙台に乗せて、あと青葉城とかを見学して、アエルの展望台とかに行ったりしたんですけれども、やはりちょっと仙台というまちは、七夕とか光のページェントとか季節で結構有名なイベントはありますけれども、やはりまだ仙台といえばこれという強みというものが、まだちょっと弱いのかなというのは感じたことがありました。 45: ◯委員長  それでは、以上で宮城野通りの屋台村構想に関する発表を終わりにさせていただきます。  宮原先生平岡先生並びに宮城大学の皆さんには、大変貴重なお話をしていただきまして、深く感謝申し上げます。我々としても皆様からの発表や御意見は、いろいろと今後まちづくりを考えて提言をしてまいりたいと思っております。これを契機に今後とも御指導いただければ幸いかと存じます。  皆さんのねぎらいの拍手で感謝の意を表したいと思います。                  〔拍手〕 46: ◯委員長  本日は誠にありがとうございました。  それでは、この際、暫時休憩いたします。              休憩  午後2時32分
                 再開  午後2時47分 47: ◯委員長  再開します。  それではまず初めに、先ほどの宮城大学の発表も踏まえまして、宮城野通りの屋台村構想について、委員相互の意見交換を行いたいと思います。  皆様から、御意見がございましたらお願いいたします。 48: ◯佐々木両道委員  本当にせっかくすばらしい案を提示していただいたわけですから、これらをじゃあ具体化するために、いろんな課題があるわけです。そういった課題整理というものをいかにするかという問題が、次の段階だと思うんです。そういう点で、きょうすぐこれに課題を列記しましょうということは、なかなか難しい問題ですから、これは委員長の方で課題整理をしていただいて、あと課題というものを再び委員会に提示していただき、それをじゃあどうしたらいいかとか論議をしたらいいのではないかというふうに御提案申し上げます。 49: ◯小山勇朗委員  この委員会も今回が議論する場が最後になるのかなというふうに、あるいはもう1回くらいで終わるのかなと思うんですね、今年度は。継続して次年度も調査特別委員会を引き続きやるという方向性を持ちながら進めていくべきかなというふうに思いますが、一つは今回の屋台村構想についてすばらしい内容ででき上がったわけですけれども、仙台市のいろいろな規制との兼ね合いで、まずできる内容のものと判断しているのかどうかというのを一つ聞きたいというのと、あとはやはり屋台だけに集中して構想を練ってもらったわけですけれども、ヨーロッパのようなオープンカフェというか、歩道上まで広げた形で、常にそこでコーヒーを飲んだり、ちょっとした食事ができるような、そういう商店の配置をして、そのオープンカフェというか、レストランというか、そういうふうな感じで、日光を浴びながら食事ができるような状況を醸し出していくのも一つの方法だろうし、そういうもう少し議論する価値はあるのかなというふうに思っています。 50: ◯委員長  ただいま、佐々木委員、小山委員の方から御意見をいただきましたけれども、このテーマの今後の進め方については、せっかくきょう宮城大学の学生の皆さんに柔軟な発想で屋台村構想について、プランを発表していただいたわけですので、これからいろいろと皆さんの御意見を踏まえながら進めてはいきたいと思いますけれども、意見をまとめて終わるということだけではなくて、ぜひ実現に向けた可能性を探るといいますか、そういうところへの委員会として提言がまとめられるような、そういう形で、方向性としては持っていきたいというふうに私としては考えているわけですけれども、ぜひこのプランを何とか今後実現に向けて活用をしていきたいというふうに考えているところでございます。そのあたりに向けて協議をここでさせていただきたいというふうに考えたわけですけれども、先ほど佐々木委員の方から、次回に協議をやったらいいんじゃないかと、そういう機会を設けたらいいんじゃないかというような御意見もございましたけれども、この際ですからもう少し皆さんからそういった方向に向けての建設的な御意見があればお願いをしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 51: ◯渡辺公一委員  これは質問になっちゃうんですけれども、仙台駅東口を将来どういうふうにしたいんだという具体的なのは今やっているんだけれども、当局の方で、いわゆる仙台駅東口のあの通りをどういうふうにしたいんだという発想があるはずですよね。あの区画整理がスタートしたときから。ですからそういうふうなものについて、きょうは街並みデザイン課長も来ているし、屋外広告の関係も来ているのかな。そこら辺の話は、我々はやはり頭の中に入れておく必要があるのかなというふうに思うんです。いかがでしょうかね、当局の方で、将来は別だけれども、こういうことで考えてきたとか、こういうことを考えているんだというようなことについて、何かこうお話しできる部分があったら、むしろぜひ聞かせてもらいたいと思います。それも参考にしたいので。 52: ◯委員長  そうですね、先ほど街並みデザイン課長の方からちょっとお話もありましたけれども、この辺について、いろいろと今まで練ってきた部分もあると思いますので、街並みデザイン課長の方から、その辺の概要について御説明いただきたいと思います。 53: ◯街並みデザイン課長  資料を用意しておりますので、お配りさせていただきたいと思います。 54: ◯委員長  それでは、資料を用意してきたとのことですので、配付方願います。                 〔資料配付〕 55: ◯委員長  それでは、説明をお願いします。 56: ◯街並みデザイン課長  皆様にお配りしたものは、うるおいのある宮城野通の街並みづくり仙台駅東地区景観形成ガイドライン案ということで、これは平成15年度につくったものでございますけれども、実はあの地区につきましては、区画整理を行いまして、仙台駅東第一地区という区画整理を行いまして、都市計画道路、それから街区を昭和62年までに整備したところでございますけれども、整備途中におきましてもこのまちを一体どのようなまちにするのかということは、我々もある程度意識しておりまして、地元の方々も入れまして地区計画を考えてございます。後ほどまた地区計画の資料をお持ちいたしますけれども、その中ではまちづくりの目標といたしまして、人が集まり、憩い、楽しむ、うるおいのある新都心、この実現のための目標を、まちづくりを積極的に推進しますということで、四つ掲げております。一つは、宮城野通りのモール化、二つは情報性、文化性の高いまちづくり、三つはイベントあるまちづくり、四つは良好な街並み形成のためのルールづくりということで、その大きな四つの目標をもとにしまして、まちづくりを考えてございます。それを実現するために、では一体どういうことができるのかということで、それを今作業中でございますけれども、その地区計画をもとにしまして、今度は平成7年に私どもの方で、杜の都の景観条例と言われるものをつくりまして、それに基づいて、仙台の景観をどのようにしていくのかというようなことをやっているわけですけれども、景観条例では景観形成地区というものを定めて、その中で景観のルールづくりをしていくというシステムがございますけれども、それに基づきまして定禅寺通については、景観形成地区、仙台市で今一つだけなんですけれども、定めていろいろ街並みづくりをしているところです。それで仙台市の第2号として、この宮城野通周辺地区を景観形成に定めるということを目標にしまして、平成13年から作業を進めているところです。平成13年に調査を行い、あとは地元の方々とのワークショップを行いまして、平成14年、平成15年にわたりましては、オープンカフェなども実施しております。その平成14年から平成15年の中で、このガイドラインの案をつくりました。この案については、またあと、ちょっと簡単に説明させていただきますけれども、これに基づきまして、今度は具体に景観形成地区を指定するために、今年度に景観審議会、広告物審議会、地元の検討会などをあわせて開催いたしまして、景観形成のための取りまとめを行っています。来年度には、それに基づきまして、宮城野通り周辺地区を景観形成地区として指定したいという考えでおります。  それでは、具体にパンフレットの中身を説明させていただきます。  まず、開きまして、仙台駅東地区に求められる街並みということでございますが、左ページの真ん中辺に緑に囲われたところに、ダイヤモンドが三つございますが、求められる街並みとしては、1番目として、仙台市の新たな玄関口にふさわしい個性的な街並み、2番目として、緑豊かに整備された宮城野通と駅前広場を活かした街並み、3番目として、人々が行き交うにぎわいとくらしの情景を感じる街並み。具体の話ということではなくて、漠とした目標の話ではありますけれども、できるだけこういった街並みをつくっていきたいというふうに考えているところでございます。  そして、右側の方に行きますけれども、街並みづくりのガイドラインということで、いろいろ書いてございます。ワークショップというのは地元の皆様方にまちを歩いていただきながら、このまちのいいところ、悪いところ、こうしたらいいのではないか、将来的にはこんなふうにしたいというようなことを考えていただく作業でございますけれども、こういったものを経まして、地元の皆様方の御意見をもとにしまして、街並みづくりのガイドライン、真ん中ほどの囲みがありますけれども、これをつくりました。街並みづくりの目標、それから街並みづくりのヒント、こういったものをつくりまして、次のページになりますけれども、街並みづくりの目標としては、仙台の新たな顔となる、風格のある街並みづくりとして、玄関口にふさわしい、個性的で調和のとれた街並み、宮城野通や駅前広場の緑を活かした新しい杜の拠点、仙台駅からの眺望に配慮した街並みや屋上景観ということが、風格のある街並みづくりです。  次に、通りと建物の魅力が響き合う、にぎわいの街並みづくりとして、敷地内のオープンスペースの話とか、建物の低層部では、まちのにぎわいを演出するデザインや工夫を施すとか、あとは、街並みと調和して、街の楽しさを演出するような広告物の工夫といったものがポイントになるのかなというふうに考えております。  3番目の豊かな暮らしがにじみ出す、やすらぎの街並みづくりということでは、敷地や建物の緑化を進めていきたいと、あとは既存の緑地、寺院との調和に配慮した街並みをつくっていきたい。すべての人にやさしい空間づくりをきめ細かく工夫していきたいというようなことを考えてございます。  次に、右側の方ですけれども、景観の具体的な方法として、こんなことがあるのではないかということで、例ではございますけれども、すっきりしたスカイラインを形成するためには、どういうふうなものがいいのかなと。例えば広告塔なんかについては、あまりどぎついものはだめだとか、こういったものも考えてございます。  あとは、2番目として、個性的な街角の演出ということでは、どういうものがあるのかと言いますと、街角のランドマークとか、街角のポケットパークみたいなものが、街角の演出にはいいのではないかと。そして、3番目に、調和のとれた街並みということで、あまり大きな建物、小さな建物がでこぼこしているよりは、ある程度、固まった升といいますか、きれいな形で、ぽんと強度化を図るとか、あと、壁面についてもあまりでこぼこのないようにするとか、そういったものがいいのではないかと。  あと、4番目として、ボリュームのある緑の創出ということで、できるだけ緑をつくっていくというようなことがよろしいのではないかというふうに考えてございます。  次のページですけれども、次に通りと建物の魅力が響き合う、にぎわいの街並みづくりということで、オープンスペースの確保、先ほどこれも出てきましたけれども、オープンスペースを確保して、2番目として、にぎわいを演出する用途。カフェテラスとか、グリルシャッターからもれる夜間の演出とか、こういったガラスの演出とか、そういったものがきれいにいくといいというふうに考えております。  3番目として、にぎわいを演出する色彩と素材。色につきましてもいろいろ考え方がございますけれども、色を工夫しながらにぎわいとやさしさを出すような色というようなものは何かないのかなと、これを探していく必要があるだろうというふうに考えてございます。また、建築材料としてもできるだけ、石、レンガ、木材などの自然素材が活用されればいいのではないかというように考えております。  4番目として、質の高い広告物です。よくデザインされたきれいな広告ができれば、よろしいのではないかというふうに考えております。  次に、右側のページですけれども、豊かな暮らしがにじみ出す、やすらぎの街並みづくりということで、何度も出ますけれども、緑化の推進、それと寺院との調和。あそこはお寺が多い寺町でございますので、そういったものとも調和するような街並みというのが大切ではないかと。それと人にやさしいまちづくりということで、子供、老人の方々、障害者の方々、それから外国人の方々、そういった方々にも優しいまち、サインとかスロープとか手すりとかのつくり方についても、そういった配慮のあるようなまちづくりが必要ではないかというふうに考えております。4番目としては、景観阻害物の修景ということで、景観的にもなるべくきれいな形になるように工夫した方がいいのではないかというふうに考えてございます。  一番最後でございますけれども、街並みの将来イメージとして、こんなことを考えております。例えば、切り文字によるビル名表示とか、すっきりとしたスカイライン、木陰の休憩スペースとか、こういったことができればいいなというふうに考えております。今後の取り組みということで書いてありますけれども、住民、事業者、行政が一体的な取り組みをして、よりよくしていくための仕組み、組織づくりをしながら、具体のイベント、アクションプログラムなんかをしていくということが大事なのではないかなと。  これはガイドラインとして、平成15年につくったものですけれども、これをもとにしまして、今、話し合いの中でちょっと変わってきております。もう少しにぎわいというものを強調したり、国際性というものを強調したりとかしておりますけれども、こういったものを基準にして、現在私どもの方で、景観を中心とした街並みづくりですね、もちろん景観だけではなく、安全・安心のまちづくりとか、そういったいろんな条件もありますけれども、私どもの方としては、景観を中心としてこういうふうな考え方をした中で、作業を進めているということを御報告申し上げます。  以上でございます。 57: ◯委員長  ただいま、平成17年度の景観形成地区の指定に向けて、景観形成ガイドラインについて説明をしていただきましたが、これだけではなくて、きょう当局の方から出席をしていただいておりましたので、何か委員の皆様から御質問がございましたら、お願いしたいと思います。 58: ◯小山勇朗委員  規制を踏まえて、この実現性についてはどう考えているかということをお聞きしたいと思います。 59: ◯経済局次長  小山委員からのお尋ねの規制と実現可能性の件でございますけれども、私どももきょう初めてこの「仙台屋台DaiDai」の提案を受けました。こういった中で非常に実現可能性のある部分はあると思いますけれども、まだまだ難しい点もございますので、この後、関係部局でこの辺をちょっと協議して、一定の課題問題の整理を私どもとしても委員長のもとにお出しできるようにしたいと考えております。 60: ◯佐々木両道委員  ですから私は言っているんですが、基本的にいわゆるあれがだめだ、これがだめだと言っていたら、全部だめになってしまうもんですから。これらをただいまの景観の説明でもありましたが、人々のにぎわい、ましてや国際交流、そういうものを強調しているわけでございますので、それは大道には合致しているわけですから、すごく大道には合致しているわけですから。ですから、あと、いわゆるこれらを具体化するためには、どういう課題があるかと当局だけで相談させると勝手なことばかりやるもんですから、都合よくばかり、まともな正当な言い方になりますから、ですからまだまだ粗削りでもいいですから、やはり課題整理というものを当局と御相談なされて、委員長の方でまとめていただき、それらの課題というものに対して、じゃあどうするかと。それによっては、やはりまたあと具体案としてどのようにするかと。例えば今おいでになった先生に、今度は議会費で支出をしながら具体案をつくってもらうとか、そういうようなこともできるわけです、当委員会としては。ですから先にやはり課題を委員長の方で整理していただき、ぜひとも、まだまだ6月まであるわけですから、何回開いてもいいわけですから、当委員会は。やはり1カ月ちょっとで、学生たちがあれまでやって、我々もそれを積極的に早く対応するというやり方をぜひ委員長に望みたいと思います。 61: ◯正木満之委員  実は私、今発言しておきたいんですが、先ほど、学生さんたちのコンセプトがまとまり過ぎていると言ったのは、議論するという点では、非常にこの上ない計画になっていると思うんですよね。ただ大事なことは、この街並みの整備を進める中で、これまでのいきさつの中で、住民の皆さんなどにどういう説明をしてきたのかということが前提になっていなければ、これからいろいろな議論を議会がするにしても、市民の期待と違う話がまかり通るということになったのでは困るということになってしまうので、そういう意味では、この提案が、先ほど当局から説明のあったような街並み、まちづくり計画の計画性とどこに接点があるのかということだけが議論になるから、あんまりまとまり過ぎているなと、正直言ってもうちょっとワイルドなものにしてもらったり、あいまい性がもうすこしあれば、尾ひれ派ひれで議論しやすいのかなという気がしたんですけれども、先ほどの仙台の駅東のまちづくりについては、いろんなそういう経過があって、我々がそこをきちんとにらんでいるとか、承知した上での議論というふうにしなければならないと思うんですよね。ですからその辺をとらえた上で、今後の進め方をやっていただかなければならないのかなということをちょっと感じてましたので、発言しておきます。 62: ◯委員長  ありがとうございました。  ただいま皆様から貴重な御意見をいただきましたので、そういった住民との合意ということも念頭に十分に入れた上で、今後の方向性については、副委員長とも十分相談をさせていただきまして、次回にその方向性について、皆様にお伝えをさせていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 63: ◯委員長  それでは、そういうことで進めさせていただきたいと思いますが、次回の委員会については、年間計画では4月を予定しておりましたが、いろいろと今皆様からいただいた御意見などからも、私としては、なるべく早いうちに委員会を開催したいと考えておりますが、できれば、第1回定例会終了後ということで、3月22日火曜日に開催いたしたいと思いますが、いかがでしょうか。 64: ◯大内久雄委員  3月22日から会派の視察の予定がありますので、この日は出席できません。 65: ◯委員長  それでは、この日は都合が悪いということですので、この日を除いて、年度末ということもありますので、役所の方の異動時期にもかかわりますので……。 66: ◯佐々木両道委員  逆に、議会開会中の午前中に開催するということも考えられる要素じゃないですか。 67: ◯委員長  それでは、その辺も踏まえて早めに調整をさせていたただいて、皆さんの方にお知らせをいたしたいと思います。それとあわせて当日、今佐々木委員の方からお話がありましたけれども、何とか当日は午前中にフィンランド健康福祉センターの研究開発施設とせんだんの館を視察いたしたいと考えておりますので、調整させていただき、後日文書でお知らせをしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  私からは以上でございますが、この際、皆様から何か、御発言等があればお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 68: ◯委員長  なければ、以上をもちまして、地域経済活性化調査特別委員会を閉会いたします。...